服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第642回
新・甘い生活

コーヒーを飲む時、砂糖を入れるほうですか。
もし入れるとすれば、
1杯ですか、2杯ですか。
私の場合は、と説明しようとしたのですが、
これがなかなか難しい。
私の頭のなかでは「コーヒー」と「珈琲」は
まったく別物になっているのです。

家で、ごくふつうに
ドリップで落としたコーヒーを飲む。
これは「コーヒー」なのです。
この時には砂糖をいっさい入れません。
ブラックで飲むこともありません。
ミルク・コーヒー式に飲むからです。
では、「珈琲」とは何か。
純日本式の、むかしから伝えられている
珈琲専門店で淹れてくれる、
深くて濃いタイプ。
これを私は「珈琲」として識別しているのです。

さて、「珈琲」はどう飲むか。
あくまでも理想ですが、1/3づつ飲む。
最初の1/3はブラックで飲む。
次の1/3は砂糖を加えて飲む。
残りの1/3は砂糖の上にさらにクリームを加えて飲む。―
などと言っておりますが、
要するに私は意外にも甘いものが大好きなのです。
美味しい珈琲に美味しいケーキがあれば
そこは小さな天国でしょう。

でも珈琲を飲む時、
ごくわずかな罪悪感をおぼえるところがあります。
「ちょっと砂糖を取りすぎではないかい」と
もうひとりの自分が囁くのです。
さりとて人工甘味料にはまったく手が出ない。
人工甘味料を使う位なら、砂糖を使うな、
というもうひとつの声が聞えてくるからです。

実は、この砂糖問題、
私にとって大きな悩みになっていました。
でも、今はすっかり解決しました。
友人から「ラカントS」を教えてもらったからです。
“カロリー0(ぜろ)の自然派甘味料”というのが、
そのうたい文句。
羅漢果エキスを使っているから、
その名前があるとのことです。
珈琲に加えてもほとんど味を変えないのが、有難い。
しかも一見、ブラウン・シュガーのようで、
シュガー・ポットに入れておけば、
まったく抵抗がありません。
210グラム入りで840円。
大型のドラッグ・ストアで売っています。


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