第519回
クッキーの美味しさに敬礼
クッキーはお好きですか。
もちろん私は大好き。
とにかくお茶をよく飲むので、
なにかちょっとつまみたい時に
クッキーは好都合なのです。
ところでクッキーとは何か。
あらためてこう聞かれると、
とまどってしまいます。クッキーねえ。
実はこれ、純然たるアメリカ英語なのです。
イギリスではたいていは“ビスケット”。
えっ、ビスケットとクッキーは同じものなのか。
アメリカ語の“クッキー”cookieは
オランダ語の“クッキー”koekieが語源であるらしい。
たぶんオランダからのアメリカ移民が伝えたのでしょう。
文献上は1703年にはじめて
“クッキー”が登場しているというから、古い。
イギリスでビスケット、アメリカでクッキー。
ではフランスでは何と呼ぶのか。
“サブレ”sable。
クッキーもサブレも別物だと思っていました。
さらにイタリアでは“ビスコット”biscotto。
ところでドイツ語では何だろう。
“テーベッカライ”teebackerei
要するにひと言でいえば、小さな焼菓子。
それぞれの国で呼び方が違うわけですね。
ところでどうしてドイツ語まで知っているのか。
「ツッカベッカフライ・カヤヌマ」
(TEL:3582-5689)のクッキーを頂いたからです。
どうもここのクッキーは
オーストリア風であるらしい。
流儀はさておき、
このクッキーはちょっと感動ものです。
しっとり濃密で、香りが豊か。
バニラ・クッキー、
シナモン・クッキーなどの種類があって、新鮮。
クッキーに新鮮という形容は妙かも知れませんが、
ほとんど生菓子に近い感覚なのです。
ただひとつ欠点は、
旨すぎて食べすぎてしまうこと。
私はあっという間に、
1列分ほど食べてしまいました。
到来物ですから、
頂いた方に大いに感謝しながら食べました。
たまたま名刺が添えられていたものですから、
クッキーの箱の裏に貼っておきました。
すると、フタを開けて食べるために、
○○さんありがとう。
では、お茶をいれて、クッキーを1枚頂きましょう。
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