| 第195回おしゃれなワインの飲み方
 おしゃれなワインの飲み方を知っていますか。ワイン一杯飲むにもステキな飲み方と、
 そうでない飲み方とがあるのです。
 いや、ステキなことと、ステキでないことは、
 どんな時、どんな場合にもあります。
 なにか小さなことをしようとする時にも、
 どうすればステキかな、と考える。
 やがてなんにも考えずに自然にステキなことができる。
 これが心からおしゃれな人なのです。
 それはさておきワインの話。ワイン・グラスは飲んでいるうちに、
 どうしても少しづつ汚れてくるものです。
 この汚れやすいワイン・グラスを
 なるべく汚さないように飲むのがおしゃれなやり方です。
 どの指で、どの部分を持つのか。ワイン・グラスを持つのに、
 とくに決まりがあるわけではありません。
 ごく自然に、指が伸びた所、持ちやすい所を持つ。
 でも指が必ずしもきれいでない場合には、
 丸くふくらんだボールの部分ではなく、
 その下の脚の部分を持つほうが、
 汚れが目立ちにくいでしょう。
 ワイン・グラスは指だけで汚れるわけではありません。グラスの縁に口をつけた時に汚れが移ることだってあります。
 こんな時にはさり気なく指先で拭き取りましょう。
 最初から最後までグラスが美しいと、
 これほどおしゃれなことはありません。
 ワインをワイン・グラスに注いでもらう時は、手で持つ必要はありません。
 というよりもグラスは動かすべきではなのです。
 ただ場合によっては、静かにグラスを支えておくことはあります。
 逆にワインを注いであげる場合。必ずエチケット(ラベル)が上になるように持ちます。
 エチケットをワインで汚さないためにです。
 ゆっくり最後の滴(しずく)を切るのがコツでしょう。
 どんな場合でも、多すぎる量を注いではいけません。
 少しづつ、少しづつ。
 また、注ぐ時には必ず、相手に確めてから。
 こうすれば前の種類のワインに、
 新しいワインを注ぐ失敗をも防げるでしょう。
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