服飾評論家・出石尚三さんが
男の美学をダンディーに語ります

第122回
替上着にはブルー・ジーンズを穿こう

ツイードの替上着にジーンズを合わせたことがありますか。
この場合は少し洗いざらしたブルー・ジーンズが良いと思います。

古典柄の、上質なツイード地による
伝統的なスポーツ・ジャケットが一着あれば、
かなり自由な着こなしが可能なのです。
ブルー・ジーンズもその一例と言って良いでしょう。

スポーツ・ジャケットにブルー・ジーンズ。
ではそのなかに何を組合わせるか。
たとえばダンガリーのワーク・シャツ。
ダンガリーはデニムに似ていますが、
デニムよりもやや薄手の木綿地。
デニムと同じく綾織地ですが、
色系とさらし糸の使い方がデニムとは逆になっています。
つまりたて糸にさらし糸。
よこ糸に色糸を使うことが多いものです。

もちろんダンガリーではなく、
デニムのワーク・シャツというのもあります。
さらにはデニムをごく薄手にしたような
シャンブレーを素材にした
ワーク・シャツがあることもご存じでしょう。
素材の違いはともかく、
本来ワーク・シャツですから、
機能的で丈夫なところが利点です。
家庭で楽々と洗うことができます。

スポーツ・ジャケットに
ブルー・ジーンズを上手に合わせるには、
シャツも似たような雰囲気で揃えることです。
ことにブラウン系の替上着に
ブルー・ジーンズを組合わせる時には効果的なのです。
シャツとパンツの気分を統一することは、
ブルー・ジーンズ以外のコーディネイトについても
言えることでしょう。

時と場合によってはワーク・シャツの上に
ヴェストやスェーターを重ねることもできます。
ブラウン系、もしくはブルー系で揃えることをおすすめします。

さて、ここで大切なことは足もと。
たとえば茶系のスェード・シューズを履く。
これは紐結び式でもまたスリップオン式でも結構です。
これにアーガイル柄(ダイア柄)の靴下などを合わせると、
まずは完成でしょう。


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2003年1月23日(木)

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