第85回
ツイードのジャケットの修理法
日ごろご愛読下さっている読者の鈴木洋三さんから
「長く愛用していたツイードのジャケットの生地が薄くなり
とうとう背中に穴があいてしまいました。
今後もジャケットを着続けるよい修理法などを
ご教授ください」
というご質問をいただきましたのでお答えいたします。
ご愛用のツイードのジャケットの件ですが、
現物を拝見していないので、
果して正しくお答えできるかどうか心配です。
ただ、一般論としては次のようなことが申上げられます。
ツイードは本来、
丈夫な生地で永く着られるものです。
10年ほどですり切れるというのは、
ちょっと早いのではないでしょうか。
結論としては、修理は可能です。
理想としては余り布があると比較的簡単です。
現物の上着と、余り布を添えて修理屋に持ってゆくと
10日前後で修復してくれるはずです。
費用は程度と部分の大きさによってかなり変ってきますが、
およそ5000円前後ではないでしょうか。
ところで「背中だけ」というのが不思議でなりません。
一度、ツイード・ジャケットを着た時の、
鈴木さんの行動や癖を考えてみてはいかがでしょうか。
たとえばいつも座る椅子やソファーの様子、
ショルダー・バックや持ち物の具合などを。
あるいは車のシートになにか異変はありませんか。
勝手な想像ではありますが、原因が分ったほうが、
鈴木さんもジャケットも、納得がゆくでしょう。
いずれにしましても、
せっかくご愛用のジャケットですから、
それくらい名誉の負傷と考えて、
永く着用されることをおすすめします。
お答えになっていないかも知れませんが、
少しでも参考にして頂ければ幸いです。
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