第66回
二十七歳でお金を貯める計画を立てるかどうかで、
将来大きな差がつく
私は、二十七歳をひとつのターニングポイントに考えています。
早婚の人もいれば晩婚の人もいますけれど、
男の場合、いちおう二十七歳あたりが、
結婚する平均的な年齢でしょう。
中には、結婚してもなおかつチャランポランな人もいますが、
たいてい世帯を持つ年齢に達すれば、
将来のことを真剣に考えるようになります。
子どもができれば、アパート住まいでは不便だから、
家を買う計画を立てる。
それを実行するためには、まずなにより、お金を貯めるしかない。
ここらへんが、大きな別れ道になるんです。
共働きの夫婦なら、
一人分の給料で生活している夫婦もあるんだから、
うちは一人分は残しておこう。
そう考えてそれを実行すれば、百万円ぐらいのお金は、
貯めるうちにはいらないでしょう。
結婚したときに決心して、
ずっとつづけていれば、
三十代のはじめに五百万円ぐらいのお金は、わけなく貯まります。
そうなれば、ただ銀行に預けておくだけじゃなく、
いろんな利殖方法に目を向けるようになる。
株式投資をして、多少の失敗はあるかもしれませんが、
結果的には、当初、予想していたより、
はるかにお金はふえるものです。
四十代になって、子どもが私立大学にはいることになっても、
あわてなくてすみます。
そのころになれば、
家を買った住宅ローンの支払いもあるでしょうけれど、
それも一種の貯蓄と考えれば、
いよいよお金が貯まっていくことになります。
もちろん、四十代の人が、一念発起して、
これからお金を貯めようとするのも、
それはそれでけっこうなことですが、
本来は、四十代になったら、
もっと大きな人生の設計を考えなければならない。
そのとき、若いうちから、
お金を貯めた人とそうでない人では、
大きな差が出てくるんです。
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