“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第688回
ケンタッキーの美味 〜その2

レキシントンで一夜明けて、日曜日。
昼食は近くのイタリアンに行ったら、そちらは失敗。
スパゲッティの味付けはよかったのだが、麺が茹ですぎ。

その後、サラブレッド育成牧場を巡るツアーに参加。
ブルーグラスの緑に白いペンキ塗りの塀が美しい
広大な牧場を3箇所訪問した。
夜は、ホテルの案内と、インターネットを調べて、
街中にあるJonathanという高級料理屋に
日本人10名で予約をとる。
ホテルから15分ほど歩いたところにある、
古びた一軒家のレストランで、
いい客層で混み合っている店内を抜けたところの
パティオに案内される。

少し蒸し暑い夕方だったが、風は爽やか。
日が暮れてくるにつれ、蝋燭の灯りが心地よく感じられる。
まずは、ソノマの白「サンフランシス シャルドネ」で乾杯。
35ドルという価格の割りには、しっかりと綺麗な味わいで、
スターターに最適だった。
そして、メニューを眺める。
前菜、メインとあるが、
両方を食べると相当な量になりそうだったので、
メインだけを注文することにした。
そして、子牛のハム巻きスカロッピーニを選択。
イタリア風のカツ。

メインがこないうちに、
白ワイン2本がまたたくうちに無くなる。
そこで、赤を注文。
ジョセフ・フェルプスのシラーを選択した。
ジョセフ・フェルプスは以前、
インシグニアというオーパスワンよりも
高額のワインも飲んだことがあり、とても気にいっている銘柄。
このシラーは最初は苦味が勝っていたが、
10分、20分と経過するうちに、
軽やかな旨みが押してくるようになり、
とてもいいバランスになってきた。

そこにメインの子牛カツが登場。
ハムのアクセントが子牛の脂身と調和して、
旨さのハーモニーを醸し出している。
赤ワインともよく合う。
これだけで、相当お腹いっぱいになり、
前菜をとらずに正解だった。


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2007年5月9日(水)

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