第297回
ハワイ島のレストランは美味しかった
学会の開催されたヒルトン・ワイコロア・ヴィレッジに宿泊した。
素晴らしいリゾートホテルで、
広大な敷地内には海と狭い水路でつながっている塩水湖があり、
そこに岩の上から滝が落ちていて、
自然と人工をうまく融合した景観は素晴らしいものがあった。
そこのビーチでのんびりと景色を見ながら日光浴をしたり、
シュノーケル、カヌーなどの水遊びをすると命の洗濯になる。
学会のスケジュールの合間をぬって、
湖の底のサンゴ礁に魚が遊ぶ姿を見ながら泳ぎ、
ビーチのリクライニングシートで本を読んだりして、
日常の忙しさを忘れるいっときが過ごせた。
プールも数箇所に散在しているし、
イルカを飼っていて客がそのなかに入って触れられる設備もある。
敷地内の移動はモノレールの電車か
水路を往復するボートを利用できる。
日本ではなかなかないスケールのリゾートであった。
ただし、このホテルのサービスは疑問なところが多かった。
チェックインがなかなかできず、
問い合わせても部屋の準備をしているところ
という答えがかえってくるばかりで2時間も待たされる。
約束の時刻を過ぎても、
まだ準備ができていないといわれたので、
少し大きい声で2時間待っていると言ったら、
なんと、すぐに鍵を渡してくれた。
また、部屋があくのを待つ間にコンシェルジュと話をしていたら、
100ドル進呈するイベントがあるという。
何かと思ったら、
コンドミニアムの売り出しのセミナーに参加するという条件つき。
90分のセミナーだそうだが、
何か日本ではやっているいかがわしい商法に似ている。
食事はサンドイッチなどまあまあ。
ただし、コンシェルジュが勧めていた「キリン」という中華は、
麺が茹で過ぎでいまいち。
そして、どのレストランも高い。
学会のパーティで出されたカクテル「マイタイ」を追加すると
8ドルかかるといわれてびっくりした。
さて、ハワイ島の美味しいレストランを調べるために、
インターネットを検索していたら、
ハレイアナ・アワードというレストラン表彰があることを発見。
それが、どの程度の厳格なものであるか分からなかったが、
ためしに2005年度の受賞レストランに行くことにした。
ちなみにハワイ島では下記のレストランが金賞を受賞していた。
・カフェ・ペスト(カワイハエ店、ヒロ店)
・ヒロベイ・カフェ
・ハッゴーズ
・カイコド
・メリマンズ・レストラン
・ロイズ・ワイコロア・バー&グリル
カイルア・コナ地区の
Huggo’s(ハッゴーズ)というレストランを選択。
夕食を食べに行った。
海岸にせり出したデッキの上に
ダイニングテーブルが並んでいるさまは、
まさにハワイのリゾート気分いっぱい。
周囲には松明(たいまつ)が灯されている。
ナパの発泡酒を楽しみながらメニューを見る。
シーフードチャウダーをまず注文。
濃い味付けながら、海老、魚、貝などの食材が新鮮なので、
雑味が少なく、とても旨い。
つぎに、鯛の種類らしいのだが、焼き魚をメインに選択した。
これが、果実の甘みをつけて焼いてあり、
皮目が香ばしく、とても美味しかった。
随分前のハワイのまずい印象を
今回の出張ではぬぐうことができた。
昔から美味しい店はあって、
貧乏夫婦の新婚旅行では味わえなかったのか、
あるいは、近年ハワイのレストランのレベルが向上したのかは、
分からないが。
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