第23回
資金繰りは最低半年先まで
台湾人の諸先輩との話し中で、
必ずと言っていい程出てくるのが、
邱先生にメチャクチャ怒鳴られた経験談です。
というのも、台湾人の諸先輩から言わせると、
最近来た私達若い日本人スタッフは、
邱先生にあまり怒鳴られていないので不公平だとのこと。
50代、60代の頃は、それは凄まじかったと聞いています。
その頃の邱先生は存知上げないのですが、
今でも怒る時の迫力は十分にあります。
最近では少し減ったかもしれませんが、
私も立場上、良く怒られる方に入っていると思いますし、
他のスタッフへ怒りの指導をされている場面にも時々出会います。
私が傍らで聞いて震え上がったのが、
資金繰りに関する相談をある総経理がされた時です。
資金がショートしそうなので、
大株主である邱先生へ総経理が相談したという場面でした。
邱先生が顔を真っ赤にして怒鳴られたのは、
資金のショートそのものではなく、ショートの時期でした。
今すぐ資金調達しないと、
来月にでもショートするという状態だったようです。
邱先生は年単位での資金繰りを計画されており、
経営者であれば半年先、どんなに切羽詰まっても、
3ヶ月先の資金繰りは手筈をつけておかなければ
経営者失格であると言われました。
私も資金繰りには冷や冷やする場面が当然ありますが、
この件で以前より一層肝に銘じたのは言うまでもありません。
しかし、相変わらず毎月の資金繰りを
ヒーヒー言いながらやっています。
落ち着けるのは、まだまだ先になりそうです。
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