新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第19回
中国でのちょっとしたマナー(2)

前回に続き、今回も中国でのちょっとしたマナーをお伝えします。

《テーブルの席順》

皆さんも良くご存知の、
あの丸い大きな中華テーブルで食事をする機会が
中国では多くあります。
大きな個室になると、
壁際にソファーが置いてあることがよくあります。
なんでソファーがあるのでしょうか?

中華テーブルの席順にはそれぞれ決まったルールがあります。
ただし、地方によってルールが異なったり、
その食事会の目的によっても席順は変わってきますので、
憶えるのはそう簡単ではありません。
その為、主催者が来る前にレストランの個室に通されたら、
脇に置いてあるソファーに座って待つのです。
主催者が到着したら、
必ず席をさりげなく指定してくれるはずです。
くれぐれも勝手に自分で決めてはいけません。

《食事に誘う》

日本では、知り合いに会ったら何と言いますか? 
圧倒的に多いのは「こんにちは」ですよね。
中国でも最も多いのは「你好」ですが、
かなりの頻度で使われるもう一つの挨拶言葉が
「吃饭了吗?(ご飯食べた?)」です。
なんで、「ご飯食べた?」なのかはわかりませんが、
多いのは事実です。
そこで、お客様と打ち合わせをしていて食事時が近ければ、
取りあえず食事に誘いましょう。

これには挨拶の意味の他に、
日本と同じく、親睦を深めたい、
あなたと本気でビジネスがしたい、という意味もあります。
形式的な場合が多いので、
実際に行くことになる可能性は低いのですが、
念のため、本当に予定が入っている場合は、
「今日は予定があるので、今度食事に行きましょう!」
と言いましょう。

自分がお客であれば必要ありませんが、
相手がお客様の時は、この“挨拶”が自然にできないと、
中国でのビジネスはスムーズに運ばないかもしれません。

他にも沢山のちょっとしたマナーがあります。
言われないと気が付かないことも多いのですが、
少し注意をしているとかなり見えてくるはずです。
そういう私も、中国人スタッフから見れば、
まだまだ“非常識な人”なのでしょうが、
こればかりは場数を多く踏むしかありません。


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2007年4月10日(火)

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